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建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション [Exhibition]

東京国立近代美術館で8月8日まで、「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」が行われています。
あと数日で会期が終わるということで、7月10日に観に行ったときの様子を書くことにしました。

この展覧会は、世間一般的にイメージする「建築」はひとつもなく、「建築」から何かが欠けていたり、スケールが違っていたりするものを見ることを通して、そこに「建築」はあるのかを観察し、どういうときに建築は生まれるのかを考えさせてくれるものです。

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美術館の入口横には、アトリエ・ワンの「まちあわせ」があります。
柱と屋根という明確な区切りのない構造体が、地面から緩やかに空間を仕切っています。

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中山英之さんの六花亭コンペ案「草原の大きな扉」の縮尺1/3の模型がありました。
コンペのプレゼンテーションを聞いていましたが、実際に体験してみると、言わんとしていた趣旨に納得します。
2つの建築(?)がぽんと置かれてあるのですが、それぞれが扉を開いた瞬間、2つの間に「空間」が生まれます。屋根も壁も床もないけれど、向かい合った扉を開くという操作をすることで、そこに「空間」があることを認識させてくれるのです。
一番展覧会の主旨が理解しやすい展示だと思いました。

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中村竜治さんの「とうもろこし畑」も、モアレ(干渉縞)を利用して構築物の向こう側の見え方を変化させているのも興味深かったです。
モアレは漫画描くときに使うスクリーントーンを重ねるとでできるあれです。
見る角度によって構築物のパーツの重なり具合が変化するので、構築物の向こう側にいる人が見えたり、見えなかったりします。つまり、見る角度によって、構築物が壁に感じられたり、透明なフィルターのように感じられたりするわけです。

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これは、菊地宏さんの「ある部屋の一日」で、住宅の模型の周囲を太陽に見立てたライトが回り、その様子をその住宅の中から見た映像を別室のスクリーンに映し出されるというものです。
光が動くことにより生まれる「場の変化」を体感させてくれます。

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一番面白かったのは、内藤廣さんの「赤縞」です。
私が行ったときはちょうど梅田宏明さんのダンスパフォーマンスを行っていて、スピーカー2機に挟まれ、何本もの赤いレーザー光が投影された空間で彼が動くと、音が歪んだり、もの凄く速く動いているように見えたりと、認識を超越した特異な空間が生まれている気がしました。


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個人的には、建築は土地に即して欲しいと思っているので、今回の展示のように敷地による影響を全く考えなていないものは、あまり建築とは認めたくないのですが、
敷地というある種の足かせを取り払ったときに、「建築はあるのか?」という命題を追求しているようですごく興味深かったです。

ちなみに、この展覧会は写真撮影OKな希有な展覧会です。もちろん、カメラを持って行きましたが、室内が暗く三脚も禁止なので上手に撮影するのが難しかったです。
観覧した方々の写真をflickrに投稿できるようになっているのですが、それを見ると同じ展示物でも人によって見方が違うことがわかるのが面白いです。


建築はどこにあるの?7つのインスタレーション(-8月8日まで)
http://www.momat.go.jp/Honkan/where_is_architecture/index.html

flickr:建築はどこにあるの? Where is Architecture?
http://www.flickr.com/groups/momat_where_is_architecture/
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とみっち

すごく見てみたい感じの展示なんですけど、8日までなんですね^^
僕は大阪なんですけど、東京はいい展示がいろんなところでしてるので、いつも羨ましいなぁって思います。

by とみっち (2010-08-05 12:32) 

natsukoaiba

はい、8日までなんです。
でも、展示のカタログが刊行されているので、興味がおありなら取り寄せてみてください。
http://www.momat.go.jp/publishing.html#mokuroku

私は札幌在住なのですが、東京はいつ行ってもどこかで面白そうな展示がやっていて、何度行っても飽きませんね。
by natsukoaiba (2010-08-06 08:31) 

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