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プルンクザール(オーストリア国立図書館) -@ウィーン [Architecture]

去る3月11日~20日、大学の友人たちと卒業旅行で中欧3ヶ国(オーストリア、チェコ、ハンガリー)に行ってきました。
ちょうど日本では深刻な事態が起こったばかりで旅行どころではないときもありましたが、概ね予定通りの旅程で過ごすことができました。

旅行記はまた改めて書くとして、今日から旅行中で印象的だった建築の一つ、「プルンクザール(オーストリア国立図書館)」を紹介します。

プルンクザールは、オーストリア国ウィーンにあるハプスブルク家の王宮ホーフブルクの敷地内にあり、世界一美しいバロック様式の図書館と誉れ高い図書館です。

プルンクザール00.jpg

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銀山温泉 [Architecture]

山形県尾花沢市の辺境に、銀山温泉はあります。

銀山温泉は、NHKの連続テレビ小説「おしん」で有名になりました。
いくつもの橋が連なる川の両岸に、大正から昭和初期にかけて建設されたモダンな木造旅館が並んでいます。

温泉街としての規模はそれほど大きくはありませんが、とても風情があります。
電線を地中化しているところや通りにガス灯を設けているところ、看板のデザインなどから、町ぐるみで歴史的景観を大事にしているのも伝わってきます。

銀山温泉_01.jpg

銀山温泉にある建物は、どれも三四層ほどで、白い壁とバルコニーを備えています。
夜になると、ガス灯が灯り、大正ロマン溢れる光景を目にできるそうです。

温泉街は景観保全のために車両進入禁止で、温泉客は温泉街の入口に車を置いて、徒歩で温泉街に向かいます。

銀山温泉_02.jpg

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森舞台 [Architecture]

素敵な空間なのに、アクセスしづらい場所にあったり、規模が小さく用途が非常に限定的だったりするために、人知れずひっそりと佇む、そんな建築がたくさんあります。

隈研吾さんが設計した能舞台「伝統芸能伝承館 森舞台」もそんな建築のひとつだと思います。

「森舞台」は、宮城県北部の登米市にあります。
近くに電車の駅もなく、県道から少しはずれたところにあり、しかも高校の裏手にあるので、とても見つけづらいです。
実際、叔父がこの近辺で働いているのですが、この建築の存在をまったく知らなかったそうです。
そんな隠れたスポットです。

けれども、この建築はサントリー美術館や根津美術館を手掛けた有名建築家の作品でもあり、過去に日本建築学会作品賞も受賞したことがある、建築作品としては評価の高いものなのです。

森舞台_01.JPG

その名のとおり、建築の背後に竹林が高々と茂り、森が舞台の背景となっています。

森舞台_03.JPG

舞台正面の奥の鏡板には、日本画家千住博さんがによる老松と若竹が描かれてあります。

また、この能舞台は、演者が床を踏んだ際に響く音響効果を高めるために、舞台の下に瓶を置いてあるのですが、
その位置や向きは、現存する日本最古の能舞台として知られる「京都西本願寺北能舞台」を参考に配置されているそうで、能舞台としても本格的につくられています。

森舞台_04.JPG

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水の教会 -@アルファリゾート・トマム [Architecture]

アルファリゾート・トマムには、安藤忠雄さん設計の「水の教会」があります。
光の教会(茨木春日丘教会)が壁に十字のスリットを入れて、光の十字架を見せるのに対して、この水の教会は、十字に組まれた鉄骨を池に立てて、水に浮かぶ十字架を見せます。

日中に見学しに行ったら、挙式を行っているため中には入れないと言われてしまいました。
しかたなく、外観のみを撮影し、夜に開催される見学会に望みを託してホテルに引き返しました。

水の教会は、木が生い茂る森の中にあります。
鉄筋コンクリート造の建物の目の前に池があり、そこに前述の十字架があるのです。
外観は、上部のガラスに囲まれて立っている4本の鉄筋コンクリート造の十字架が印象的でした。

水の教会01.jpg

そして、夜21時になり、見学会へ。

水の教会03.jpg

暗い闇の中で、森と水に浮かぶ十字架がライトアップされていました。
水面に森が映り込んでいるのと、十字架の凛とした佇まいが綺麗でした。
かすかに虫の声や樹々のざわめきが聞こえるのがいっそう静けさを強調していました。
同行していただいたスタッフの方によると、建築が森の音を集めるような形態になっているそうです。

コンクリートで囲まれた屋内だけではなくて、目の前の池とその向こうに見える森と空も合わせてひとつの建築になっているのがわかります。
本来は祭壇と池の境界には一面の大きなガラス窓あるのですが、それを開けたときには、完全にその存在感を忘れて内部空間と外部空間が一体的に感じられるように、サッシは壁に埋め込まれ、ガラス窓も全部建築のとなりにスライドして見えなくなるようになっています。

水の教会02.jpg

また、普通、教会は祭壇が参列席より高くなっているものですが、この水の教会は、一段低くなっています。
そのため、祭壇に立つと、とても水面が近くに感じます。

この建築は、「水に浮かぶ十字架と森をバックに結婚式をあげる」という体験を中心に据えて設計された思いますが、
その体験の感動がより一層大きくなるように、窓の開け方やしまい方を工夫して内部空間と外部空間を一体化したり、祭壇を水辺に近づけたりと、建築全体の構成からディテールまで気を使っていることに感激しました。
池の面積や十字架の位置も綿密に計算されていると思います。

水の教会は、メインとなる体験の純度をどれだけあげていくか、を徹底的に突き詰めた建築でした。


水の教会 Chapel on the water  http://www.waterchapel.jp/


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土門拳記念館 [Architecture]

山形県酒田市にある『土門拳記念館』は、土門拳の全作品を収蔵展示する世界初の写真美術館だそうです。

谷口吉生さんの設計で、1983年の竣工です。
土門拳とは、「古寺巡礼」と称して全国各地にある寺院や仏像の写真を撮った、日本を代表する写真家です。
酒田市出身で、土門拳本人が作品を郷里に贈りたいということから、酒田市は土門拳記念館を開館したそうです。
また、2009年度ミシュラン・グリーンガイドに二つ星の観光地として紹介されました。

土門拳記念館の正面には、白鳥池という大きな池があります。
車から降りてもすぐには建築が見えず、サインに導かれて記念館に向かうと、まっすぐ伸びた道の先にまず池が見えます。
そして、池の水際に近づいたときに、初めて美術館の姿が見えるのです。

学部生のときに、美術館の設計演習でランドスケープを専門とする先生から、建築へのアプローチ(敷地入口からエントランスまでの流れの部分)の提案を強く求められました。
あの頃は、車降りて美術館に行くまでのルートはあまり歩かない方がいいかな、程度の認識でその話を聞いていましたが、今なら実感を持ってその重要性を理解できます。
車(あるいはバス)を降りて、すぐには建築の姿が見えなくて、池に近づいたとき、つまり池の存在を強く意識した後に建築が現れる、という一連の体験は、設計者が意図する建築の世界観を来場者に浸透させることができると思います。
そして、そのためには別に建築へのアプローチが最短距離でなくていいのです。
利便性では測れない価値がそこにあります。

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写真からもわかるように、対岸から記念館を臨むとまるで建築が水の上に浮いているように見えます。
また、背後の丘の曲線と建築のシャープな直線の対比が一つの風景をつくっています。

土門拳記念館02.jpg

逆にこの建築の側から対岸を臨むと、正面の池と桜並木の向こうに鳥海山が淡く浮かんで見えます。
そのため、池を周回しながら建築を見ると、様々な風景が見えます。
山と桜と池、建築と池、建築と桜、池の水際で憩う人々と建築。
そのどれもが建築と周囲との関係性が目に見える形となったものだと思います。

土門拳記念館03.jpg

外側からの話ばかりしましたが、内部を廻っている最中にも、外に向けた開口から、周囲と対峙する場面がいくつもあります。
上の写真は、裏の丘に面した開口からの眺めです。

この建築は、そこにあることで周囲の景色に新しい意味を付加しているように思いました。
少なくともこの建築があることで、私は周囲にある山や桜、池などの景色に目を留めることができたのだと思います。

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葛西臨海公園展望広場レストハウス [Architecture]

私が一番好きな建築家は谷口吉生さんです。

これまで見に行ったことがある谷口さんの建築は、
ニューヨーク近代美術館新館(MoMA)
葛西臨海公園展望広場レストハウス
土門拳記念館
東京国立博物館法隆寺宝物館
の4つです。

谷口さんの建築は構成がシンプルで、佇まいがすっきりしていて、建築に辿り着くまでのアプローチに込められたストーリーにいつも魅せられます。
そして、何より建築を置くことでその「場」の魅力を高めるのが上手だと思います。

葛西臨海公園展望広場レストハウスは、JR葛西臨海公園駅を出て目の前に伸びる大きな通りの先に建っています。

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外観は軽さと透明感があり、空を背景に内部を動いている人が浮いているようにも見えます。
この建築があることで、新たな風景ができあがっています。
特に、中央の門のような部分が秀逸で、あの先に何が待っているのだろうという期待感を抱かせてくれます。

葛西臨海公園レストハウス02.jpg

そして、門をくぐった先には広大な東京湾の景色が広がっていました。
見に行ったときはちょうど夕暮れどきだったこともあって、見ているだけで切なさがこみ上げてきました。

葛西臨海公園レストハウス03.jpg

たぶん、ただこの景色がそこにあるだけでは、私たちはそれほど気に留めないのではないと思います。
この建築がいい意味でじらしてくれたから、「ああ、東京湾ってこんなに広いんだな」とか「海から流れる風ってこんなに心地よかったっけ」とか感じるのだと思います。
この建築ー葛西臨海公園展望広場レストハウスは、立地している「場」の魅力を引き出すとはきっとこういうことなのではないかという、ひとつの答えを教えてくれたように思いました。

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武蔵野美術大学図書館 [Architecture]

以前、東京都小平市にある、藤本壮介さん設計の武蔵野美術大学の図書館を見学に行きました。
思い起こせば3年前、友達とウィークリーマンションを借りて藤本壮介建築事務所にオープンデスクに行きました。
その当時は、この図書館のプロポーザルコンペを獲得したばかりの頃で、オープンデスク中はこれのスタディ模型を作っていました。
なので、思い入れのある建築です。

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外観は、樹木が映り込んでガラスの存在感が消え、森の中に本棚があるように見えて綺麗でした。
この本棚にはゆくゆくは本を並べることがあるのでしょうか?

この図書館のコンセプトは「書物の森」だそうで、渦巻き状の平面計画によって、目的の本に辿り着くための検索性と、本棚をかきわけてそれまで自分が知らなかった新たな本と偶然出会えるような散策性の両方を成立させようとしています。

武蔵野美術大学03.jpg

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噴火湾パノラマパーク パノラマ館 [Architecture]

先週末に函館にペンキ塗りに行く途中、北海道八雲町にある「噴火湾パノラマパーク」に寄りました。

ここは、北海道初のPFI事業による道立広域公園で、
清水建設を中心として、建設を清水建設と宮坂建設工業が、運営を小学館プロダクションと東急コミュニティーが行っています。

PFI事業[Private Finance Initiative]とは、
公共施設の設計・建設、維持管理、運営といった公共事業を、民間企業の資金や経営的・技術的能力を活用し、公共事業を実施する手法で、
設計・建設、維持管理、運営を一体的に行うことで事業コストを削減して質の高いサービスを提供することができたり、
これまで地方公共団体が行ってきた事業を民間に委託することで、民間に事業創出の機会がもたらされる、などのメリットがあります。


この噴火湾パノラマパークは、広さは63.7ha、海が眺められる丘陵地にあって、
ビジターセンターや宿泊施設、レクリエーションゾーン・体験ゾーンからなっています。
高速道路のPAエリアと一体となっているので、ハイウェイオアシスとしての役割も担っています。

今回は中でもビジターセンターである「パノラマ館」に寄りました。
ここには、多目的体育館、体験学習室、情報・展示スペース、カフェテリアがあります。

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屋根は稜線が行き交う山並みを表現しているのでしょうか。
内部はこのようになっています。

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北海道組 Lecture Series 04「永山祐子」 [Architecture]

7月23日(金)19:00〜20:30に、内田洋行ユビキタス協創広場で永山祐子さんの講演会がありました。

永山さんは、青木淳建築計画事務所出身の若手女性建築家で、建築だけに留まらず、ファサードやインテリアデザイン、果てはプロダクトまで幅広く手掛けていらっしゃいます。

[1]イメージからの出発
永山さんは、作品を語るときには、作品のもととなったイメージを提示されていました。
例えば、代表作「丘のある家」では山なりになっていて向こう側が見えない中国の太鼓橋の、葬祭場のプロジェクトでは襖が何枚も奥に続く伝統的な日本の民家の写真を見せていただきました。
永山さんは、設計をする際、設計条件からひとつひとつ積み上げて形を決めていくのではなく、最初にそういった自己の体験に基づくイメージが浮かんで、それに向かって形が決まっていくそうです。

そんな永山さんは、
自己の体験を、誰でもわかる客観的なストーリーに繋げるのがとても上手でした。
講演後の懇親会でその秘訣を訊いてみたら、いつも自分がいいなと思ったものに対して、なぜいいと思ったのか分析を欠かさないとのこと。

だから、指導する学生にも、毎日スクラップブックに1ついいなと思った画像を貼らせて、なぜそれがいいと思ったのか分析したコメントを併記させてるそうです。


[2]モノとヒトの分布
永山さんはインテリアデザインを手がける際は、モノの疎密と分布、そして人の分布のバランスを考えるそうです。

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